絶妙な箸休め感。「僕の人生には事件が起きない/岩井 勇気 著」

最近、ハライチの岩井さんが気になっています。

岩井さんといえば、なんとなく「クールでシニカルな人」みたいなイメージだったんですが

ある時TV番組で
「岩井は社交的で誰とでも仲良くなれるから友達が多い」とか
「好みのタイプは【とにかく自分を愛してくれる人】」というのを見て
なんというか、すごくギャップを感じ、そこからずっと気になっています。

人を寄せ付けない一匹狼っぽい雰囲気を醸しているけど、人好きなんだ。
どんな人なんだろう?

と、なんやら岩井さんマジックにかかり、「僕の人生には事件が起きない」を読んでみました。

結果、めちゃくちゃ大満足。超面白かったです。

本当にただ日常で起こったちょっとしたエピソードが書かれているだけなのだけど
そのひとつひとつがクスっと笑えて面白かったです。

例えば…

・麻雀で「この役であがると死ぬ」と言われている九蓮宝燈という役満であがってしまい、その日1日死の恐怖に怯えて過ごした話や
・あまり親しくない人のバースデーパーティに呼ばれたので敢えて参加して自作の魚の絵を贈って場の空気を凍らせた話など・・・

僕芸能人です!お笑い芸人です!日々面白いです!といった圧はなく
ただ岩井という少し変わった人の日常を垣間見ているような
それでいて、プロの芸人さんなのでちゃんと面白いというか・・・
脱力しているけれどちゃんと練られている感じが読んでいて気持ちよかったです。

なんというか絶妙な箸休め感。
「ずっと読んでいられる」というかんじ。
いや、ずっと読んでいたいかも。


箸休めというと、なんだか失礼に聞こえるかもしれませんが、そうではなくて
シュラスコの合間に出てくるパイナップルの感動的な美味しさだったり、ガッツリした焼肉の合間に食べるトマトが止まらなくなるほど美味しかったり・・・なんだかそんな素敵な印象なのです。

ファンじゃない人に読んでほしい

Amazonの商品レビューは、元々ハライチのファンの方の書き込みが多かったので
ハライチのことをあまり知らない自分が読んで面白いのか少し不安ではありましたが私は読んで正解でしたし、これはファンじゃない人でも読んでほしいな、と思います。

なにやらレビューでは「ラジオで話している内容もあって、ラジオだとより面白い」なんて意見もあったので自分はこの先きっとラジオにも手を出すんだろうな、と思います。

沼ったらどうしよう。

そう考えたらなんだかワクワクしますね(笑)

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